ニューバランスの偽物は、シュータン裏のタグやNロゴの縫製など、いくつかのポイントを確認すれば見分けられます。
この記事では、プロが実践している具体的なチェックポイントを分かりやすくお伝えします。
本物と偽物の違いが明確になり、もう偽物を買ってしまう心配はなくなります。
さらに、メルカリや通販サイトで失敗しない、安全な購入方法まで詳しく解説しています。
大切なスニーカー選びで後悔しないために、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
ニューバランスの偽物の見分け方をプロが徹底解説

- シュータン裏のタグに隠された製造国とQRコードの秘密
- サイドにあるNロゴの縫製の質で判別する方法
- インソールの文字フォントと印刷の精度で見抜く
- アウトソールのデザインと刻印の違いをチェックするポイント
- 正規品と異なる箱のラベルシールの特徴
- ブラックライトを当てると浮かび上がる隠しロゴの確認方法
- 本物と大きく違う?安っぽい素材感を見極める
シュータン裏のタグに隠された製造国とQRコードの秘密
シュータン(ベロ)の裏側にあるタグは、本物かどうかを見分けるための情報がたくさん詰まった重要なポイントです。
特にQRコードと製造国の表記に注目すると、偽物との違いが分かりやすいですよ。
正規品のタグは、文字のフォントがくっきりとしていて、印刷ににじみやかすれがありません。
一方、偽物は文字が潰れていたり、インクがにじんでいたりすることが多いです。
QRコードをスマホで読み取ってみよう
最近のモデルであれば、タグにQRコードが印刷されています。
このQRコードをスマートフォンのカメラで読み取ってみてください。
本物の場合、ニューバランスの公式サイトや、その製品に関連するページに繋がることがほとんどです。
もし「該当なし」と表示されたり、全く関係のないサイトに飛んだりした場合は、偽物の可能性が高いと考えられます。
偽物のQRコードは、単なる飾りでどこにもリンクしていない場合もあります。
製造国の表記をチェック
ニューバランスのスニーカーは、アメリカ、イギリス、そしてアジア(中国やベトナム、インドネシアなど)で製造されています。
タグには「Made in U.S.A.」や「Made in England」、「Made in Vietnam」のように製造国が記載されています。
偽物によくあるのが、この表記の誤りです。
例えば、アジア製モデルのはずなのに「Made in U.S.A.」と書かれているなど、モデルと製造国が一致しない場合は注意が必要になります。
購入を検討しているモデルの正規の製造国を、公式サイトなどで事前に調べておくと、より確実に見分けられますね。
サイドにあるNロゴの縫製の質で判別する方法
スニーカーの側面についている「N」のロゴは、ニューバランスの顔ともいえる部分で、ここの作りが本物と偽物とでは大きく異なります。
正規品のNロゴは、縫い目がとても丁寧で、均一な間隔でしっかりと縫い付けられています。
ロゴの輪郭もシャープで、美しい仕上がりになっているのが特徴です。
一方で偽物は、この縫製が雑であることがほとんど。
糸がほつれていたり、縫い目の間隔がバラバラだったり、ロゴの形が少し歪んでいたりします。
ぱっと見ただけでは分かりにくいかもしれませんが、少し近づいて注意深く観察すると、その作りの甘さに気づくことができるでしょう。
ロゴの素材と光沢感
Nロゴに使われている素材にも違いが現れます。
例えば、定番モデルに使われることが多いリフレクター(反射)素材の場合、本物は光を当てると強くきれいに反射します。
偽物のリフレクターは、光の反射が弱かったり、安っぽい光り方をしたりすることがあります。
また、レザーやスエードが使われているロゴの場合も、本物は上質な素材感が感じられますが、偽物はビニールのようなチープな質感であることが少なくありません。
指で触れてみて、その感触を確かめてみるのも有効な方法です。
ロゴ周りのステッチも忘れずに
Nロゴそのものだけでなく、その周りを囲むように施されているステッチ(縫い目)も大切なチェックポイントです。
正規品は、ロゴの形に沿って、非常に精密なステッチが施されています。
偽物は、このステッチがガタガタだったり、ロゴからの距離が一定でなかったりします。
細かい部分ですが、こうした細部へのこだわりが正規品の証しと言えますね。
お手持ちのスニーカーや、購入を考えている商品の写真をじっくりと見て、ロゴと縫製の質を確認してみてください。
インソールの文字フォントと印刷の精度で見抜く
靴の中敷きであるインソールも、偽物を見分けるための重要な手がかりが隠されています。
インソールにプリントされた「new balance」のロゴや、モデル名などの文字に注目してください。
本物のインソールは、文字のフォントがはっきりとしていて、印刷がとてもシャープです。
長期間使用しても、簡単にはロゴが消えたり剥がれたりしないように、しっかりとプリントされています。
それに比べて偽物は、文字のフォントが正規品と微妙に違ったり、インクがにじんでぼやけていたりする傾向があります。
特に、文字の太さや間隔が不自然な場合は注意が必要です。
また、偽物はプリントの質が悪く、少し履いただけでロゴがかすれたり、剥がれてしまったりすることがよくあります。
インソールの形状と素材
インソールそのものの形状や素材感も、大切な比較ポイントになります。
正規品のインソールは、足の形にフィットするように立体的な形状に作られていることが多いです。
土踏まずの部分が盛り上がっていたり、かかとをしっかりホールドするようなカップ形状になっていたりします。
素材も、クッション性や通気性に優れたものが使われており、手で触るとその質の良さが分かります。
一方、偽物のインソールは、ただの平らな板状であることが多く、立体的な工夫が見られません。
素材もペラペラで安っぽく、クッション性がほとんどないものが多いです。
スニーカーからインソールを取り出して、その形や厚み、弾力などを直接確認してみるのが一番分かりやすい方法でしょう。
正規品の快適な履き心地は、こうした高品質なインソールによって支えられているのですね。
アウトソールのデザインと刻印の違いをチェックするポイント
スニーカーの裏側、地面に直接触れるアウトソールも、本物と偽物を見分ける上で見逃せない部分です。
正規品のアウトソールは、デザインが精巧で、滑りにくさや耐久性を考慮した複雑なパターンが刻まれています。
ゴムの質も高く、しなやかでありながらもしっかりとした作りになっています。
偽物は、このアウトソールのデザインが簡略化されていたり、パターンが曖昧だったりすることがあります。
また、使われているゴムの質が低く、硬すぎたり、逆に柔らかすぎてすぐに摩耗してしまったりすることも特徴です。
見た目だけでなく、手で触れた時のゴムの感触や、少し曲げてみた時のしなり具合なども確認してみると良いでしょう。
ロゴや刻印の鮮明さ
アウトソールには、「new balance」のロゴや、「Ndurance」といった技術名が刻印されていることがよくあります。
本物は、これらの刻印が深くてくっきりと鮮明です。
文字のエッジが立っていて、誰が見てもはっきりと読み取ることができます。
しかし偽物の場合、刻印が浅くてぼんやりしていたり、文字が潰れてしまっていたりすることが少なくありません。
金型の精度が低いために、こうした違いが生まれると考えられます。
特に「®(レジスターマーク)」のような小さなマークは、偽物だとただの丸い点にしか見えないこともあるので、注意深くチェックしてみてください。
パターンの深さとエッジ
アウトソールの滑り止めパターンの溝の深さや、その角(エッジ)の鋭さも比較ポイントです。
正規品は、グリップ力を高めるために溝が深く、エッジがシャープに作られています。
偽物は、全体的にのっぺりとした印象で、溝が浅く、エッジが丸みを帯びていることが多いです。
これも金型の精度の差からくるもので、機能性にも直接影響する部分なので、分かりやすい違いの一つと言えますね。
細かい部分ですが、こうした積み重ねが本物と偽物の大きな差になっているのです。
正規品と異なる箱のラベルシールの特徴
スニーカーが入っている箱も、本物か偽物かを判断するための重要な情報源です。
特に、箱の側面に貼られているラベルシールには、偽物との違いがはっきりと現れることがあります。
正規品のラベルシールは、印刷の質が非常に高く、文字やバーコードが鮮明です。
記載されている情報(モデル名、カラー、サイズ、製造国など)も、もちろん中のスニーカーと一致しています。
偽物の箱のラベルは、まず印刷が粗悪なことが多いです。
文字がかすれていたり、フォントが正規品と異なっていたり、バーコードがにじんでいたりします。
また、ラベルに記載されている情報と、中身のスニーカーが全く違うというケースも珍しくありません。
ラベルシールの情報の整合性
ラベルシールに記載されている情報を、一つひとつ丁寧に確認することが大切です。
見るべき主な項目は以下の通りです。
- モデル名(例:M996GY)
- カラーコード
- サイズ(US、UK、EU、CMなど)
- バーコード
- 製造国
これらの情報が、中のスニーカーのシュータン裏のタグに記載されている情報と完全に一致するかどうかを確認してください。
偽物の場合、サイズ表記のフォントがバラバラだったり、存在しないカラーコードが書かれていたりすることがあります。
バーコードをスマートフォンのアプリなどでスキャンしてみて、正しい商品情報が表示されるかを確認するのも有効な手段です。
箱自体の作りもチェック
ラベルシールだけでなく、箱そのものの作りや色、ロゴの印刷なども見てみましょう。
正規品の箱は、丈夫な厚紙で作られていて、しっかりとした印象です。
ブランドロゴの印刷もきれいで、色味も均一です。
偽物の箱は、強度が弱くペラペラな素材で作られていたり、色が正規品と微妙に違っていたりすることがあります。
また、箱に傷やへこみが異常に多い場合も、流通過程が不透明な偽物の可能性を疑うきっかけになります。
箱は捨ててしまう方も多いかもしれませんが、購入後はしばらく保管しておくと、万が一の時に役立つかもしれませんね。
ブラックライトを当てると浮かび上がる隠しロゴの確認方法
実は、一部のニューバランスのスニーカーには、ブラックライトを当てることで初めて姿を現す隠されたサインが施されています。
これは偽造防止対策の一つで、偽物にはない、本物だけの特別な仕様です。
全てのモデルにこの加工がされているわけではありませんが、もしお持ちのスニーカーが対象モデルであれば、非常に確実な見分け方になります。
特に、人気の高いアメリカ製やイギリス製のモデルに採用されていることが多いようです。
100円ショップなどで手軽に購入できるブラックライト(UVライト)を用意して、試してみる価値は十分にありますよ。
どこを照らせばいいの?
ブラックライトを当てるべき場所は、主にシュータンの裏側にあるタグです。
部屋を暗くして、タグ全体にブラックライトの光を当ててみてください。
本物の場合、タグの表面にニューバランスの「NB」ロゴが浮かび上がって見えることがあります。
このロゴは、通常の光の下では全く見ることができません。
偽物には、このような特殊な加工は施されていないため、ブラックライトを当てても何も変化は起こらないのです。
この反応の有無は、真贋を判断する上で非常に強力な証拠となります。
その他の場所もチェック
モデルによっては、タグ以外にもブラックライトに反応する部分があるかもしれません。
例えば、インソールやアウトソールの一部、アッパーの特定のステッチなどに、特殊なインクや繊維が使われている可能性があります。
もしタグで反応が見られなくても、念のため他の部分も照らしてみると、新たな発見があるかもしれません。
ただし、このブラックライトによるチェックは、あくまで見分けるための一つの方法です。
この反応がないからといって、直ちに偽物だと断定できるわけではない点には注意してください。
他のチェックポイントと合わせて、総合的に判断することが大切ですね。
本物と大きく違う?安っぽい素材感を見極める
スニーカー全体の素材感や質感は、偽物を見分ける上で非常に分かりやすいポイントの一つです。
正規品のニューバランスは、高品質なスエード、レザー、メッシュ素材などが使われており、見た目にも高級感があります。
手で触れた時の感触も、しっとりとしていたり、しっかりとしたハリがあったりと、上質さが感じられます。
一方、偽物はコストを抑えるために、質の低い合成皮革や安価な布地が使われていることがほとんどです。
そのため、全体的にテカテカと光っていたり、触るとゴワゴワしていたり、ペラペラで薄かったりと、明らかに安っぽい印象を受けます。
本物と並べて比べなくても、偽物だけを見たときに「なんだか安っぽいな」と感じたら、それは危険なサインかもしれません。
スエードの毛並みと色合い
特にスエード素材を使ったモデルは、本物と偽物で差が出やすい部分です。
本物のスエードは、毛足が短く整っていて、しなやかで上品な風合いをしています。
色合いも深みがあり、落ち着いた発色です。
偽物のスエードは、毛羽立ちが激しかったり、逆にのっぺりとしていたり、質感が均一でなかったりします。
色も、どこか不自然で鮮やかすぎたり、逆にくすんでいたりすることがあります。
指で撫でてみて、毛並みの感触や色の変化などを確かめてみると、その違いがよく分かるでしょう。
メッシュ部分の通気性と見た目
アッパーに使われるメッシュ素材も要チェックです。
正規品のメッシュは、網目が細かく均一で、通気性と耐久性を両立させた高品質なものが使われています。
見た目にもハリがあり、型崩れしにくいのが特徴です。
偽物のメッシュは、網目が粗く不揃いで、すぐにへたってしまいそうな頼りない作りをしています。
通気性も悪く、実際に履いてみると蒸れやすいかもしれません。
正規品の機能美は、こうした細かな素材選びから生まれています。
見た目のチープさは、履き心地の悪さにも直結する重要なポイントなのです。
ニューバランスの偽物の見分け方で失敗しないための重要ポイント

- 偽物が多い人気モデル「996」に共通する特徴
- メルカリなどのフリマアプリに潜む購入リスクとは
- 楽天やAmazonなどの通販サイトで安全に購入する注意点
- なぜ?相場より異常に安すぎる値段で販売される理由
- 並行輸入品は偽物?正規品との品質の違い
- 万が一、偽物を購入してしまった場合の対処法
- 安心して購入できる正規販売店と公式サイトの利用
偽物が多い人気モデル「996」に共通する特徴
ニューバランスの中でも特に人気の高い「996」は、その人気ゆえに偽物が非常に多く出回っているモデルの一つです。
洗練されたデザインだからこそ、偽物は細かな部分に違和感が出やすく、特にミッドソールの「C-CAP」ロゴと、靴全体のシルエットに注目すると見抜きやすいですよ。
本物の996は、すっきりとしていてシャープなシルエットが魅力です。
しかし、偽物はなぜか全体的に丸みを帯びていて、ぼてっとした野暮ったい印象を受けるものが多くあります。
C-CAPロゴとミッドソールの質感
996のミッドソール(靴底の白い部分)には、「C-CAP」というクッション技術のロゴが刻印されています。
正規品のロゴは、文字の輪郭がはっきりとしていてシャープな印象です。
一方、偽物はロゴの文字がぼやけていたり、潰れていたりすることがよくあります。
また、ミッドソール自体の素材感も違います。
本物はきめ細かく、マットで上品な質感ですが、偽物はプラスチックのようにテカテカしていたり、発泡スチロールのように目が粗かったりします。
この部分は履き心地にも直結するので、見た目の安っぽさは品質の低さの表れと言えますね。
スマートさが命のシルエット
996の人気の秘密は、なんといってもその美しいシルエットにあります。
特に爪先にかけてのラインが、程よくシャープでスタイリッシュなんです。
偽物は、この爪先の部分が丸っこく、もっさりとしたデザインになっていることが非常に多いです。
また、かかと部分の作りも、本物はしっかりと立体的に足をホールドする形をしていますが、偽物はのっぺりとした作りで、横から見たときの美しさがありません。
写真で見比べる際は、ぜひ真横からのシルエットを確認してみてください。
本物ならではのスマートさが感じられない場合は、偽物を疑った方が良いかもしれません。
メルカリなどのフリマアプリに潜む購入リスクとは
メルカリなどのフリマアプリは、手軽に欲しいものが見つかる便利なサービスですが、ニューバランスのような人気スニーカーを購入する際には、大きなリスクが伴うことを知っておく必要があります。
最大のリスクは、偽物が非常に多く出品されていること、そして個人間の取引であるため、トラブルになった時に返品や返金がスムーズに進まない可能性があることです。
出品が簡単なため、残念ながら悪意のある人が偽物を販売する場として利用しやすい環境にもなっています。
個人間取引ならではの落とし穴
フリマアプリは、お店から買うのとは違い、あくまで個人同士の売買です。
そのため、お店のような手厚い保証はありません。
偽物が届いたとしても、出品者が「本物だと思っていた」「すり替え防止のため返品は受け付けない」などと主張した場合、解決が難しくなるケースがあります。
特に、商品を受け取った後に「受け取り評価」をしてしまうと、運営側も取引が完了したとみなし、その後の返金対応などが絶望的になるので注意が必要です。
こんな出品者には要注意
フリマアプリで偽物を避けるためには、怪しい出品者を見抜く目を持つことが大切です。
以下のような特徴があったら、購入は慎重に考えましょう。
- 商品説明に「海外の正規店で購入」など、曖昧な表現を使っている
- 箱やタグなどの付属品が一切ない
- 掲載されている写真が、公式サイトなどから転載した画像だけ
- 出品者の評価が極端に少ない、または「悪い」評価が多い
少しでも「怪しいな」と感じたら、商品の細部の写真を要求したり、購入元を詳しく質問したりしてみましょう。
誠実な出品者であればきちんと対応してくれますが、はぐらかしたり、逆ギレしたりするようなら、その人からの購入は見送るのが賢明です。
楽天やAmazonなどの通販サイトで安全に購入する注意点
楽天やAmazonといった誰もが知っている大手通販サイトなら安心、と思いがちですが、実はここにも偽物が紛れ込んでいる可能性はゼロではありません。
安全に購入するための最も重要なポイントは、その商品を「誰が販売しているのか」を必ず確認することです。
これらのサイトは、Amazonや楽天自身が商品を販売しているだけでなく、多くの会社や個人が「出店」するマーケットプレイスという形式もとっています。
そのため、信頼できる販売元を選ぶことが、偽物を避けるための鍵となります。
Amazonで購入する場合のチェックポイント
Amazonで商品ページを見るとき、「販売元」と「出荷元」という項目を確認してください。
最も安全なのは、「販売元」が「Amazon.co.jp」となっている商品です。
これならAmazonが直接販売している正規品なので、安心して購入できます。
「販売元」が別の会社名になっている場合は、その会社の評価やレビューを必ずチェックしましょう。
極端に評価が低かったり、悪いレビューが多かったりする出品者からの購入は避けるべきです。
楽天市場で購入する場合のチェックポイント
楽天市場も、様々なショップが出店しています。
ここで狙うべきは、ニューバランスの「正規取扱店」として認定されているショップです。
例えば、「ABC-MART GRAND STAGE 楽天市場店」や、有名なスポーツ用品店、セレクトショップの公式オンラインストアなどがそれにあたります。
これらのショップは、公式サイトと同じく正規品しか取り扱っていません。
ショップ名で検索したり、商品ページの会社概要を確認したりして、信頼できるお店かどうかを見極めましょう。
レビューを参考にするのも良いですが、具体的なコメントが書かれているものを重視すると、より実態が分かりやすいですよ。
なぜ?相場より異常に安すぎる値段で販売される理由
「定価の半額以下」など、相場と比べて異常に安い価格で売られているニューバランスを見つけたら、それは偽物である可能性が極めて高いです。
その安すぎる価格の裏には、本物とは全く比較にならないほど低い原価という、シンプルな理由があります。
正規品の価格には、履き心地やデザインを追求するための研究開発費、高品質なスエードやレザーなどの材料費、そして熟練した職人さんの技術料などが含まれています。
しかし、偽物はこれらのコストを全て無視して作られているのです。
本物と偽物のコスト構造の違い
本物のスニーカーは、多くのコストをかけて丁寧に作られています。
- 研究開発費:より良い履き心地のための技術開発
- 材料費:耐久性や質感に優れた高品質な素材
- 人件費:熟練した職人による丁寧な製造
- 広告宣伝費や輸送費など
これら全てが価格に反映され、あの快適な履き心地と美しいデザインが生まれます。
一方で偽物は、とにかく見た目だけを似せることを目的に、質の悪い安価な材料を使い、劣悪な環境で低賃金の労働者によって作られています。
本物にかかるはずのコストが一切かかっていないため、驚くような安い価格で販売することができてしまうのです。
「訳あり」「工場直送」は信じないで
偽物販売業者は、「工場から直接仕入れたから安い」「輸送中に箱が潰れた訳あり品」といった、もっともらしい理由をつけて安さを正当化しようとします。
しかし、冷静に考えてみてください。
もし本当に本物なのであれば、わざわざブランドの価値を下げるような極端な安売りをする理由がありません。
「うますぎる話」には必ず裏があります。
価格が安いのには安いなりの理由がある、ということを忘れずに、異常な安さの誘惑には乗らないようにしましょう。
並行輸入品は偽物?正規品との品質の違い
「並行輸入品」という言葉を聞くと、「これって偽物なの?」と不安に思う方もいるかもしれませんね。
結論から言うと、「並行輸入品=偽物」というわけではありません。
ただし、正規のルートを通っていないため、偽物が紛れ込むリスクが正規輸入品よりも高くなるのは事実です。
本物であれば、並行輸入品も正規品も、品質自体に違いはありません。
正規輸入品と並行輸入品のルートの違い
この二つの違いは、日本に入ってくるまでのルートの違いです。
- 正規輸入品:海外のニューバランス本社から、日本の正規代理店(ニューバランスジャパン)を通して、国内の正規販売店に届けられる商品です。
- 並行輸入品:日本の正規代理店を通さず、海外で販売されている商品を、別の業者が直接買い付けて日本で販売している商品です。
つまり、どちらも元をたどれば同じ工場で作られた本物なのですが、日本にやってくるまでの道のりが違う、ということですね。
なぜ並行輸入品はリスクがあるの?
正規輸入品は、日本の正規代理店が品質管理や検品を行っているため、安心感が非常に高いです。
しかし、並行輸入品はそうしたチェック機能がないため、悪意のある業者が途中で偽物とすり替えても、見抜くのが難しいという側面があります。
また、万が一商品に不具合があった場合、日本の正規代理店での保証や修理が受けられない場合がほとんどです。
購入した業者自身が返品や交換に応じてくれれば良いのですが、その対応も業者によって様々です。
価格が安いというメリットはありますが、信頼できる業者を自分自身で見極めなければならない、というデメリットも理解しておく必要がありますね。
万が一、偽物を購入してしまった場合の対処法
もし、届いたニューバランスが偽物かもしれないと気づいたら、ショックでどうしていいか分からなくなりますよね。
でも、泣き寝入りする必要はありません。
まずは落ち着いて、販売者や利用したサービス(フリマアプリ運営やカード会社など)に連絡を取り、返品や返金を求めるための行動を起こすことが大切です。
すぐに行動すれば、お金が戻ってくる可能性は十分にあります。
まずは証拠を集めて冷静に連絡を
感情的に「偽物だ!」と連絡するのではなく、まずは客観的な証拠を集めましょう。
- 偽物だと判断した箇所の写真(ロゴのズレ、縫製のほつれなど)
- シュータン裏のタグや箱のラベルの写真
- 正規品の画像との比較
これらの証拠を揃えた上で、まずは販売者に「商品が説明と異なる(偽物の疑いがある)ため、返品・返金を希望します」と冷静に連絡します。
販売者が応じない場合のステップ
もし販売者が返品を拒否したり、連絡が取れなくなったりした場合は、次のステップに進みます。
- フリマアプリの場合:「受け取り評価」をする前に、すぐに運営事務局に事情を説明して通報してください。運営が間に入って対応してくれることがあります。
- クレジットカード決済の場合:カード会社に連絡し、「チャージバック(支払いの取り消し)」が利用できないか相談しましょう。不正利用と判断されれば、支払いを止められる可能性があります。
どこに相談すればいいか分からない場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話するのも一つの手です。専門の相談員が、どう行動すればよいかアドバイスをくれますよ。
安心して購入できる正規販売店と公式サイトの利用
偽物かもしれないという不安を一切感じることなく、100%本物のニューバランスを手に入れたい。
そう思うなら、答えはとてもシンプルです。
ニューバランスの公式サイト、もしくは国内の正規取扱店で購入することが、唯一にして最も確実な方法と言えます。
少し値段が高く感じられるかもしれませんが、偽物を買ってしまうリスクや、その後の面倒なトラブルを考えれば、その価格は「絶対的な安心料」だと考えることができます。
公式サイトと正規取扱店のメリット
公式サイトや正規取扱店で買うことには、たくさんのメリットがあります。
- 100%本物であるという保証
- 限定品やコラボモデルなど、希少な商品が手に入るチャンス
- 購入後のサイズ交換や、修理などのサポートが受けられる
- ポイントプログラムやセールなど、お得なサービスがある
何よりも、お気に入りの一足を安心して気持ちよく購入できるのが嬉しいですよね。
どこで買える?主な正規取扱店
具体的にどこで買えばいいのか、主な正規取扱店をいくつかご紹介します。
- ニューバランス公式オンラインストア
- ニューバランスの直営店(実店舗)
- ABC-MARTなどの大手靴販売店
- BEAMSやユナイテッドアローズなどの有名セレクトショップ
- 上記店舗が運営する公式オンラインストア(楽天市場やZOZOTOWNなど)
もし近くのお店が正規取扱店か分からない場合は、ニューバランスの公式サイトにある「ストア検索」のページで確認することができますよ。
偽物に惑わされず、最高の履き心地をくれる本物の一足を、ぜひ信頼できるお店で手に入れてくださいね。
ニューバランス 偽物 見分け方まとめ
偽物を確実に避けるなら、公式サイトや正規販売店の利用が最も安全な方法です。
シュータン裏のタグにあるQRコードと製造国が最初のチェックポイントです。
サイドのNロゴは縫製の質や素材感に偽物との大きな違いが現れます。
インソールやアウトソールの作りも、本物を見分ける重要な手がかりになります。
人気モデルの996は、特有の偽物の特徴があるので購入前に確認しましょう。
メルカリなどのフリマアプリでの購入は、偽物のリスクが高いので慎重に。
楽天やAmazonでは、「誰が販売しているか」の確認が偽物を避けるコツです。