コンバースのオールスターは多くのモデルがあり、その違いはかかとの「ヒールラベル」で簡単に見分けられます。
海外限定のCT70や高品質な日本製モデル、ヴィンテージ仕様のUSオリジネーターなど、それぞれに見た目や履き心地、価格が異なります。
この記事では、代表的な人気モデルの細かな違いを比較表も使いながら分かりやすく解説します。
インソールのクッション性やサイズ感の選び方のポイントも紹介します。
あなたの目的や好みにぴったりのオールスターを見つける手助けとなれば幸いです。
コンバースのオールスターの基本的な違いが一目でわかる

- 「チャックテイラー」とはそもそも何?
- ヒールラベル(ヒールパッチ)での簡単な見分け方
- モデルごとのインソールのクッション性の比較
- アッパーに使われるキャンバス素材の質の違い
- シュータン(ベロ)の構造とフィット感の違い
- モデルによるサイズ感の選び方のポイント
「チャックテイラー」とはそもそも何?
「チャックテイラー」とは、コンバース・オールスターを世界的な人気スニーカーにした立役者である、伝説的なバスケットボール選手の名前です。
そして現在では、彼の功績を称え、当時のディテールを再現した特定のモデル群の名称としても使われています。
つまり、「チャックテイラー」は「人物名」であり、同時に「特定モデルの総称」でもあると覚えておくと分かりやすいですよ。
チャックテイラーという人物
チャールズ・H・“チャック”・テイラーは、1920年代に活躍したバスケットボール選手です。
彼は当時からオールスターの機能性に惚れ込み、現役時代を通じて愛用し続けました。
それだけでなく、商品の改良にもアドバイスを行い、その功績から、1946年には彼のサインがアンクルパッチ(くるぶしの丸いロゴ)にデザインされることになったのです。
オールスターが「チャックテイラー」という愛称で呼ばれるのは、この歴史的な背景が理由です。
現在の「チャックテイラー」と呼ばれるモデル
現在、単に「チャックテイラー」と言うと、主に以下のヴィンテージ仕様モデルを指すことが多いです。
- CT70:
1970年代のチャックテイラーを忠実に復刻した、海外(アメリカ企画)限定モデルです。 - アディクト(ADDICT):
日本のコンバースが展開する最高級ライン。ヴィンテージの見た目に最新機能性を融合させています。 - メイドインジャパン(日本製):
こちらも日本の企画で、1980年代のディテールを基に作られています。
これらのモデルは、現行のオールスターとは一線を画すデザインと履き心地を持っており、多くのファンを魅了しています。
ヒールラベル(ヒールパッチ)での簡単な見分け方
コンバース・オールスターの様々なモデルを見分ける最も簡単な方法は、かかと部分についている「ヒールラベル(ヒールパッチ)」を確認することです。
このヒールラベルのデザインはモデルごとに異なっており、ここを見れば、どのシリーズのオールスターなのかが一目で分かります。
まるでスニーカーの身分証明書のようなものなので、違いを知っておくと靴選びがもっと楽しくなりますよ。
モデル別ヒールラベル一覧
| モデル名 | ヒールラベルのデザイン | 特徴 |
| 現行モデル | 白地に青い文字で「ALL★STAR」 | 最も一般的で、見慣れたデザイン。 |
| CT70 | 黒地に白い文字で「CONVERSE ALL STAR CHUCK TAYLOR」と三ツ星★★★ | 通称「三ツ星(三つ星)パッチ」。ヴィンテージ感があり、一番人気のディテール。 |
| メイドインジャパン | 白地に赤い文字で「ALL★STAR」その下に「MADE IN JAPAN」 | 日本の国旗をイメージさせる配色。品質の証。 |
| USオリジネーター | 白地に青い文字で「ALL★STAR」その下に「U.S. ORIGINATOR」 | 現行モデルに似ているが、シリーズ名が記載されている。 |
| アディクト | 黒地に白い文字で「CHUCK TAYLOR」と「Vibram」のロゴ | シンプルで高級感のあるデザイン。Vibram社製アウトソール採用の証。 |
このように、かかとの小さなラベル一つにも、それぞれのモデルの背景やこだわりが詰まっています。
例えば、古着屋でヴィンテージを探す時や、友人の履いているモデルが気になった時など、ヒールラベルをちらっと見るだけで「これはCT70だね!」と見分けられるようになります。
モデルごとのインソールのクッション性の比較
オールスターの履き心地を大きく左右するのが、靴の中敷きである「インソール」です。
昔ながらのコンバースは「長時間履くと疲れる」というイメージがありましたが、それはインソールが薄かったためです。
しかし、現在のモデル、特に上位モデルではクッション性に優れた高機能なインソールが採用されており、履き心地が劇的に向上しています。
モデル別インソール性能比較
| モデル名 | インソールの種類 | クッション性と特徴 |
| 現行モデル | 取り外し可能なカップインソール | 最もベーシックな仕様。クッション性は標準的。 |
| CT70 | OrthoLite®(オーソライト) | 厚みがあり、非常に高いクッション性と通気性を誇る。長時間歩いても疲れにくい。 |
| メイドインジャパン | REACT®(リアクト) | コンバースオリジナルの高機能インソール。軽量性、クッション性、フィット性、通気性を向上。 |
| USオリジネーター | クッション性の高いウレタンインソール | 現行モデルよりクッション性が高く、履き心地が良い。 |
| アディクト | PORON®(ポロン)搭載のカップインソール | 医療用にも使われる衝撃吸収素材PORONを採用。最高レベルの履き心地。 |
特にCT70やメイドインジャパン、アディクトといったモデルは、現行モデルとは比べ物にならないほどフカフカとした履き心地です。
インソールは取り外せるモデルが多いので、実際に触って厚みを比べてみるのも面白いかもしれません。
もしあなたが「コンバースは好きだけど、足が疲れるのが悩み」と感じているなら、インソールが高機能なモデルを選んでみることを強くおすすめします。
アッパーに使われるキャンバス素材の質の違い
一見すると同じように見えるオールスターの布地部分(アッパー)ですが、実はモデルごとに使われているキャンバス素材の質が大きく異なります。
素材の質は、見た目の風合いや高級感だけでなく、靴の耐久性や型崩れのしにくさにも直結する重要なポイントです。
上位モデルほど、厚手で上質なキャンバスが使われる傾向にあります。
モデル別キャンバス素材の特徴
- 現行モデル
最もスタンダードなキャンバス地です。軽くて馴染みやすいのが特徴ですが、上位モデルに比べるとやや薄手です。 - CT70
「ヘビーウェイトキャンバス」と呼ばれる、厚手でしっかりとした生地が使われています。光沢感があり、ヴィンテージのような雰囲気を醸し出しているのが魅力です。 - メイドインジャパン
岡山で生産される国産帆布「富士金梅(ふじきんばい)」が採用されています。きめが細かく、丈夫で美しい風合いが特徴で、履き込むほどに味が出ます。型崩れしにくいのも嬉しいポイントです。 - USオリジネーター
洗い加工が施されたキャンバスを使用しており、新品の状態からこなれた雰囲気を楽しめます。 - アディクト
モデルによって様々ですが、アメリカのデュポン社製キャンバスなど、高品質でこだわりのある素材が使われることが多いです。
特に、メイドインジャパンモデルの「富士金梅」は、他のモデルにはない上質さがあり、スニーカーながらもどこか品のある佇まいを感じさせます。
素材の違いを知ると、オールスターの奥深さがより一層理解できます。
シュータン(ベロ)の構造とフィット感の違い
スニーカーの履き心地を左右する隠れた重要パーツが、靴紐の下にある「シュータン(ベコ)」です。
オールスターもモデルによってこのシュータンの厚みや構造が異なり、足を入れた時のフィット感や見た目の印象に違いが生まれます。
上位モデルになるほど、クッション性が高く、足の甲を優しく包み込むような構造になっています。
モデル別のシュータン比較
- 現行モデル
一枚仕立てのシンプルなシュータンです。すっきりとした見た目ですが、クッション性はほとんどありません。 - CT70
現行モデルの倍近い厚みがあり、ふかふかとしたクッション性が特徴です。これにより、足の甲への当たりが柔らかく、フィット感が向上します。また、タンの裏にはプレイヤー名を書くためのネームプリントがあり、ヴィンテージ感を高めています。 - メイドインジャパン
こちらもクッション性のあるシュータンが採用されており、足馴染みが良いです。 - USオリジネーター
現行モデルよりは少し厚手のタンが使われており、履き心地への配慮が見られます。 - アディクト
モデルによりますが、クッション性が高く、ズレにくいように工夫されたシュータンが採用されていることが多いです。
シュータンが厚いと、靴紐をきつく締めても足の甲が痛くなりにくいというメリットがあります。
また、見た目にもボリュームが出るため、靴全体の存在感が増します。
地味なパーツですが、履き心地を重視する方はぜひシュータンの違いにも注目してみてください。
モデルによるサイズ感の選び方のポイント
コンバースのオールスターは、モデルによって靴の木型(ラスト)が異なるため、同じサイズ表記でも実際のフィット感が違うことがあります。
特に、日本企画のモデルと海外企画のCT70では、サイズ感に明確な違いがあるため注意が必要です。
自分にぴったりの一足を見つけるためには、それぞれのモデルのサイズ感の特徴を知っておくことがとても大切になります。
モデル別サイズ感の傾向
- 現行モデル・メイドインジャパン
比較的シャープで細身の木型です。多くの方は、普段履いているスニーカーと同じサイズか、足幅が広い方は0.5cmサイズを上げて選ぶと良いでしょう。 - CT70
現行モデルよりも少し幅が広く、つま先部分に余裕のある(捨て寸がある)作りになっています。そのため、人によっては普段のサイズより0.5cmから1.0cmサイズを下げて履くケースが多いです。ジャストフィットで履きたいか、少しゆとりを持たせたいかで選ぶサイズが変わってきます。 - USオリジネーター
現行モデルに近いですが、やや小さめの作りという声もあります。迷ったらハーフサイズアップを検討するのも一つの方法です。 - アディクト
こちらも基本的には現行モデルに近いサイズ感ですが、クッション性が高い分、少しタイトに感じることもあります。
サイズ選びで失敗しないために
一番確実なのは、やはり実際に店舗で試着してみることです。
もしネット通販などで試着ができない場合は、購入サイトのレビューを参考にしたり、自分の足の長さ(cm)と幅を測ってみたりすると、失敗のリスクを減らすことができます。
特にCT70はサイズ選びが難しいモデルなので、初めて購入する際は慎重に検討することをおすすめします。
コンバースのオールスターと人気モデルの詳しい違い

- 現行オールスターと「CT70」の見た目の違い
- 「メイドインジャパン(日本製)」モデルの優れた履き心地
- 「USオリジネーター」のヴィンテージ仕様と特徴
- 最高峰ライン「アディクト」はどこが違う?
- 廉価版「ネクスター」との決定的な違い
- USAモデル(ヴィンテージ)の希少性
- 結局どれを選ぶべき?目的別おすすめモデルの提案
現行オールスターと「CT70」の見た目の違い
現行のオールスターと海外限定モデルの「CT70」は、一見すると同じように見えますが、細部を比較すると多くの違いがあり、全体として放つ雰囲気が全く異なります。
CT70は1970年代のモデルを復刻しているため、全体的にヴィンテージ感があり、シャープで美しいシルエットが特徴です。
この「なんだかオシャレに見える」雰囲気の違いが、CT70が多くのファンを魅了する理由です。
比較でわかる主な違い
| 比較ポイント | 現行オールスター | CT70(Chuck 70) |
| シルエット | やや丸みのある現代的な形 | つま先がシャープで美しいヴィンテージシルエット |
| ヒールラベル | 白地に青文字の「ALL★STAR」 | 黒地に三ツ星★★★の「Chuck Taylor」ロゴ |
| サイドステッチ | なし | つま先を補強する当て布のステッチ(縫い目)がある |
| ラバーの色 | 真っ白 | 少し黄みがかった生成り色(ヴィンテージ感を演出) |
| シューレース | ポリエステル製の平たい紐 | コットン100%の肉厚な紐 |
| シュータン | 薄い一枚仕立て | クッション性のある厚手の仕様 |
特に分かりやすい違いは、ヒールラベルのデザインと、サイドのステッチの有無です。
CT70のサイドにあるステッチは、昔のモデルが強度を補うためにつま先に当て布をしていた名残で、デザイン上の大きなアクセントになっています。
また、ラバー部分の光沢やつま先の小ささなど、細かな違いが積み重なって、CT70独特のクラシックで高級感のある雰囲気を生み出しているのです。
「メイドインジャパン(日本製)」モデルの優れた履き心地
「メイドインジャパン」モデルのオールスターは、その名の通り、日本の工場で、熟練の職人によって一足ずつ丁寧に作られている特別な一足です。
最大の特徴は、上質な素材と丁寧な製法が生み出す、他のモデルとは一線を画す優れた履き心地と耐久性にあります。
価格は現行モデルの倍近くしますが、その価値を十分に感じられる品質の高さが魅力です。
こだわりが詰まったディテール
- 高品質な国産帆布「富士金梅」
アッパーには、岡山で生産される丈夫で美しい帆布「富士金梅」を使用。型崩れしにくく、履き込むほどに足に馴染み、風合いが増していきます。 - 優れたクッション性の「REACT」インソール
インソールには、コンバースが独自開発した高機能カップインソール「REACT(リアクト)」を搭載。軽量性、クッション性、フィット性、通気性に優れ、従来のオールスターのイメージを覆す快適な歩行をサポートします。 - 美しいシルエット
1980年代のオールスターの木型(ラスト)をベースにしており、現行モデルよりもシャープで美しいシルエットを持っています。
日本の誇りが詰まった一足
ヒールラベルには「MADE IN JAPAN」の文字が赤で印字され、日本の国旗を彷彿とさせるデザインになっています。
また、付属するシューレースも上質なコットン製です。
細部にまで日本のものづくりの魂が宿っており、長く大切に履きたいと思わせてくれる一足です。
「良いものを長く使いたい」「人とは違う、こだわりのあるオールスターが欲しい」という方に、自信を持っておすすめできるモデルです。
「USオリジネーター」のヴィンテージ仕様と特徴
「U.S. ORIGINATOR(ユーエスオリジネーター)」は、古き良きアメリカのヴィンテージテイストを追求した、日本企画のシリーズです。
CT70やメイドインジャパンほど高価ではなく、現行モデルより少しこだわりのある一足が欲しい、という方にぴったりのモデルです。
新品でありながら、まるでデッドストックのヴィンテージスニーカーのような、こなれた雰囲気を楽しめるのが最大の魅力です。
ヴィンテージ感を演出するディテール
- 洗い加工を施したアッパー
アッパーのキャンバスには洗い加工が施されており、新品の状態から少し色褪せたような、柔らかい風合いに仕上がっています。 - 光沢のあるラバー
ソールのゴム部分は、少し黄みがかった色合いで、ツヤが出るように配合されています。これもヴィンテージ感を高めるためのこだわりの一つです。 - 細身のコットンシューレース
シューレースには、ヴィンテージモデルに見られるような、細身のコットン素材のものが使われています。 - クッション性の高いインソール
インソールには、クッション性に優れたウレタンインソールが採用されており、現行モデルよりも履き心地が向上しています。
ヒールラベルには「U.S. ORIGINATOR」の印字があり、シリーズのアイデンティティを示しています。
価格は現行モデルとメイドインジャパンの中間くらいで、手軽にヴィンテージの雰囲気を楽しみたい方にとって、非常にコストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。
最高峰ライン「アディクト」はどこが違う?
「CONVERSE ADDICT(コンバース アディクト)」は、日本のコンバースが展開する、究極のスニーカーラインです。
その名の通り、ファッション中毒者(ADDICT)を魅了するような、最高にラグジュアリーな一足に仕上がっています。
最大の特徴は、1960年代のチャックテイラーのヴィンテージディテールを忠実に再現しつつ、現代の最高技術を詰め込んだ機能性を融合させている点です。
究極のディテールと機能性
- 完璧なヴィンテージの再現
ヒールラベルは60年代に見られた「一つ星」のデザイン。シャープなトゥキャップ(つま先)、サイドの当て布ステッチなど、細部に至るまで当時のディテールを忠実に再現しています。 - Vibram社製のアウトソール
アウトソールには、高級なブーツや登山靴に使われるイタリアのVibram(ビブラム)社製ソールを採用。防滑性、耐摩耗性に優れ、通常のコンバースとは比較にならないほどの耐久性を誇ります。 - PORON®搭載のインソール
インソールには、高い衝撃吸収性を持つ高機能素材「PORON(ポロン)」を搭載。最高のクッション性で、長時間履いても疲れにくい快適な履き心地を実現しています。 - 高品質な素材
アッパーには、国産の高品質なキャンバスや、モデルによっては特別な素材が使われます。
価格は最も高価で、限られたセレクトショップでのみ、年に2回(4月と10月)発売されます。
まさに「大人のためのコンバース」であり、一足は持っておきたい憧れのモデルと言えるでしょう。
廉価版「ネクスター」との決定的な違い
「NEXTAR(ネクスター)」は、「NEXT STAR(次の星)」というコンセプトから生まれた、コンバースの廉価版(れんかばん)ラインです。
オールスターと非常によく似たデザインをしていますが、より手頃な価格で提供することを目的としています。
決定的な違いは、ブランドのアイコンである「アンクルパッチ」と「ヒールラベル」のデザインにあります。
オールスターではない、別のスニーカー
ネクスターは、あくまで「オールスター風のデザインを持つ、コンバースの別ライン」という位置づけです。
そのため、オールスターの象徴であるディテールが意図的に変更されています。
- アンクルパッチ(くるぶしのロゴ)
オールスターの円形パッチは付いていません。これが最も分かりやすい違いです。 - ヒールラベル
「ALL★STAR」の表記はなく、「CONVERSE」の文字だけがデザインされたシンプルなものになっています。 - シュータンのロゴ
シュータン(ベロ)部分の「ALL STAR」の織りネームもありません。
価格とターゲット層の違い
ネクスターは、素材や製法のコストを抑えることで、オールスターよりも安い価格設定を実現しています。
例えば、大型スーパーや靴の量販店などで、セール品の目玉として販売されていることが多いです。
ファッション性やブランドの背景に強いこだわりはなく、「とにかく安く、コンバースらしいデザインの靴が欲しい」というニーズに応えるためのモデルと言えます。
デザインのルーツや細部のディテールを重視するならオールスター、価格を最優先するならネクスター、という明確な違いがあります。
USAモデル(ヴィンテージ)の希少性
現在、古着屋などで見かける「MADE IN U.S.A.」と表記されたコンバースは、1990年代から2000年代初頭までにアメリカ国内で生産されていた、いわゆる「ヴィンテージ」品です。
2001年にアメリカのコンバース社が倒産し、工場が閉鎖されてしまったため、現在では新たに生産されることはありません。
この「もう二度と作られない」という事実が、USAモデルに高い希少価値を与えています。
なぜUSAモデルは人気なのか
USAモデルがファッション好きから支持される理由は、その希少性に加えて、現行品にはない独特の魅力があるからです。
- シャープなシルエット
当時の木型(ラスト)は、現行のオールスターよりもシャープで、つま先がスリムな美しいフォルムをしています。このシルエットが、多くのヴィンテージファンを惹きつけます。 - 独特の風合い
長年の使用や保管によって生まれたキャンバスの色褪せや、ラバーの経年変化は、新品では決して出すことのできない唯一無二の味わいとなります。 - 豊かなバリエーション
当時ならではの珍しいカラーや、今では見られないデザインのものが数多く存在し、宝探しのような感覚で自分だけの一足を見つける楽しみがあります。
入手の難しさと注意点
当然ながら、USAモデルは年々数が減っており、状態の良いものを見つけるのは非常に困難になっています。
価格も高騰しており、デッドストック(未使用品)や状態の良いものは数万円で取引されることも珍しくありません。
また、古いものなので、ラバーが硬化して割れやすくなっているなど、コンディションの見極めも重要です。
ロマンと魅力が詰まった、まさに「出会い」を大切にしたいスニーカーと言えるでしょう。
結局どれを選ぶべき?目的別おすすめモデルの提案
これまで様々なオールスターのモデルを紹介してきましたが、「結局、自分にはどれが合っているの?」と迷ってしまうかもしれません。
そこで、あなたの目的や重視するポイントに合わせて、最適なおすすめモデルを提案します。
ライフスタイルやファッションの好みに合わせて、あなただけの一足を見つける参考にしてください。
目的別おすすめモデル一覧
| あなたのタイプ | おすすめモデル | おすすめする理由 |
| 初めての一足で、定番が欲しい | 現行オールスター | 手頃な価格で、最もベーシックなデザイン。まずはここから始めるのが王道です。 |
| おしゃれさと履き心地を両立したい | CT70 | ヴィンテージ感のある見た目と、優れたクッション性。ファッション好きなら間違いない選択です。 |
| 品質にこだわり、長く良いものを履きたい | メイドインジャパン | 日本の職人技が光る丁寧な作りと上質な素材。履き心地と所有する満足感は格別です。 |
| 手軽にヴィンテージ感を楽しみたい | USオリジネーター | 現行モデルよりワンランク上の、こなれた雰囲気。コストパフォーマンスに優れています。 |
| 最高の品質とステータスを求める | アディクト | ヴィンテージの見た目と最新技術の融合。全てにおいて最高峰の一足です。 |
| とにかく安さを最優先したい | ネクスター | コンバースのデザインを手頃な価格で楽しめる廉価版ライン。 |
この表を参考に、あなたがスニーカーに何を求めているかを考えてみてください。
デザイン、履き心地、価格、希少性など、優先順位を決めることで、自然とあなたにぴったりのオールスターが見えてくるはずです。
コンバース オールスター 違いまとめ
- コンバース オールスターの各モデルの最も簡単な見分け方は、かかとの「ヒールラベル」のデザインを確認することです。
- 「チャックテイラー」とは元々選手の名前ですが、現在はCT70などのヴィンテージ復刻モデルの総称として使われます。
- 海外限定の「CT70」は、シャープな見た目とクッション性の高いインソールによる優れた履き心地が人気です。
- 「メイドインジャパン(日本製)」モデルは、上質な国産素材と丁寧な作りによる、高い品質と耐久性が魅力です。
- モデルによって木型が違うため、特にCT70を選ぶ際はサイズ感に注意が必要です。
- 最高峰ラインの「アディクト」は、ヴィンテージの見た目にVibramソールなどの最新機能を搭載しています。
- 廉価版の「ネクスター」は、アンクルパッチがないなど、オールスターとは明確な違いがあります。
